April 8, 2017 at 12:43PM

日本人には、出稼ぎということを蔑視し、それ自体疚しいことのようにみなす思想があると思う。

人間は土地に縛られているのが幸福で、安堵であり、人民は土地の籍に縛られているべきだという千年来の観念だろう。

だから、いったん出稼ぎ者に接するとなると、逃亡奴隷を捕まえたような気分になり、穢らわしい犯罪者として完全に排除するか、自分のモノ、奴隷として何をやってもいいと思い込むか、どちらかである。日本人出稼ぎ者も同じような卑屈な気分になるようだ。本州の工業地帯には多くの沖縄人出稼ぎ者がいるが、彼らに対する中部地方人の態度がまさしくそうだ。

このような意識は、東南アジアでは(タイを除き)あまり見られない。マレーシアには東南アジア、南アジア各国から多くの出稼ぎ者が来ているが、マレーシア国民が彼らを人間としてことさら蔑視するということはない。(そもそも政治支配層であるマレー人も、主力は18世紀頃にスマトラから渡ってきたムスリムである)。契約時間を超えた奴隷的な酷使ももちろんない。普通の仕事時間でも休み休みタラタラ働く。コンビニなら同郷同僚とお喋りしながらレジを打ち釣り銭を間違えたりは普通である。台湾にもインドネシア人出稼ぎ者が目立つが、差別や酷使はない。時間になるとさっといなくなる。

出稼ぎ者だから奴隷のように扱って良いと考えるのは、すごく日本的な発想だと思う。

また、出稼ぎも、出稼ぎを雇うことも、そもそも「疚しい」ことという考えから、毒食わば皿までとばかり極端に走るのも日本人。

しかし、タイでさえ、アジア系外国人蔑視、色黒蔑視、貧乏人蔑視は激しいとはいえ、多くの外国人労働者を受け入れている。タイより金持ち国の日本が、タイ以上に外国人労働者を受け入れられないはずがないだろう。タイ王国大好きのネトウヨも、少しはタイ人に見習ったらどうかと思う。

日本は、アジア各国からの労働者を受け入れるとともに、出稼ぎ蔑視の思想を改め、日本人労働者同様の労働基本権・待遇を保障すべきである。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s