「本当に好きなことを見つけろ」という話 

「本当に好きなことを見つけろ」という話

なんであれ人生において成功の秘訣は、自分が「好きなこと」を見つけて、それに没入することだと言われる。寝食を忘れて没入できるようなことが「本当に好きなこと」である。成功しない人は、本当に好きなことをやっていないから成功しないのである。

この説はそのとおりだろう。自分が本当に好きなことをやっているなら、他人の評価など問題にならない。金になるかどうかも関係がない。それが大好きなのだから、金を払ってでもやる。本当に好きなことをやっている時点で、既に勝ち組である。寝食を忘れてあることに没頭していれば、そのことにまつわるスキルも身について来る。それが誰かに評価されて「マネタイズ」できるようになる可能性も高い。

この話はあまりにも筋が通っていて、誰も反論することができない。好きなことは誰にも必ずあるはずだ。それを思い切りやっていけば良いのだ。好きなことならできるはずだから。

私は、自然科学は別として、「誰も反論できない」ような理屈こそ、大嘘である可能性が高いと思っている。私は法学部出身で、理念が大好きだが、理念というものは、内心ウソが半分だなと思いながらも「それにもかかわらず」と決意して、切り捨てて打ち出すものだと思う。

生きることが本来「苦」であるなら、この世に「本当に好きなこと=無条件に楽しいこと」などあるはずがないだろう。また、「現世には価値がない」と信じる人は、「本当に好きなこと」などをこの世に見つけてはいけないはずである。お祈りに耽溺する人は不信仰者でなければならない。

「本当に好きなことを・・」という論は、上記のような考え方を断固切り捨てる立場に依る特殊な思想である。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s