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体調を良くするためには「豆乳ヨーグルト」よりもオリゴ糖服用が効果的

活き活きオリゴ糖 1kg

自家製豆乳ヨーグルトを作っている人は、一度試してみるとわかると思います。豆乳ヨーグルトをやめて、オリゴ糖をお湯に溶いて毎日飲んでみれば、体調の改善が実感できると思います。

私が豆乳ヨーグルトを作り始めたのは、去年の3月で、マレーシアで作っていました。マレーシアのコメ、黒糖、塩、豆乳を使い、かなり良い物ができ、それが健康に良いことも実感していました。マレーシアでは半日で発酵し、ちょっと油断するとすぐに酒になってしまいますが、酒になる前に冷蔵庫に入れれば味もよく、本当に体調が良くなる感じがしました。

ところが、今年日本に帰って、日本の材料(日本のコメ、豆乳、黒糖、沖縄の塩、ニガリ)を使って豆乳ヨーグルトを作ってみると、なかなかうまく行きません。美味しいといえるものができないし、却って腹の調子が悪くなったりします。

そこで、「オリゴ糖シロップ」というものを見つけて、それをただお湯に溶いて飲んでみたのですが、驚くほど効果がありました。お腹の調子がハッキリと良くなります。

マレーシアでは発酵は簡単で、豆乳ヨーグルト作りで失敗することもありませんが、日本の環境では、どういうわけか、夏でも安定した発酵は難しいようです。(クアラルンプールは一日の最高気温が28~32度くらい。最低気温は24度前後で、朝方は肌寒いこともあります)。日本の環境はどこか発酵に向かないところがあるようです。

「豆乳ヨーグルト」を宣伝している人の中には、乳酸菌は「生きた菌」しか効果がないと強調する人がいますが、豚小屋の消臭や下水の浄化ならともかく、人間が服用することに関しては科学的な根拠がないと思います。人間の腸内環境の改善は、豚小屋の除臭や下水の浄化とは違います

前にも書いたように、生きた乳酸菌を服用しても、胃酸や胆汁でほとんど死んでしまいます。また、生きて腸にたどり着いた乳酸菌も人間が赤ん坊の時からもっている「固有種」に排除されてしまうということです。さらに、万一外来種が排除されずに定着してしまうと、その人本来の腸内の細菌バランスが撹乱されることになり、却って危険という説もあるそうです。

自家製豆乳ヨーグルトを食べても、そこで繁殖している「乳酸菌」のほとんどは腸に達する前に死んでしまうのです。

豆乳ヨーグルトを食べて腹の調子が却って悪くなることがありますが、決して「好転反応」などではなく、外来種の菌が腸まで達してしまい固有種と戦争をしているか、腸に定着してしまい腸内菌叢のバランスを崩している可能性が高いと思います。

なお、服用した乳酸菌が胃酸や胆汁で死んでしまう場合でも、乳酸菌の菌体成分(死骸)が腸管を刺激して免疫を賦活する効果はあります。だから、「生きた菌」を摂るより、「死んだ菌」(生菌と書いてあっても事実上菌は死んでいると言われる各種乳酸菌飲料や乳酸菌製剤を摂るほうが安全で、免疫賦活効果は同じように期待でき、健康効果は確実だと言えます。

したがって、腸管の刺激による免疫賦活という目的のためには(菌を殺している)乳酸菌製品で十分であり、腸内細菌(固有種)の活性化という目的のためには、オリゴ糖や食物繊維など、消化されずに腸まで届く「乳酸菌の栄養分」を与えるのが近道だと思います。

「生きた乳酸菌をとらなければ効果がない」と言っているのは詐欺師だと私は思っています。

繰り返すと、どんなに元気に生きている乳酸菌ても腸に届くまでにはほとんど死んでしまうのであり、生きて腸に届いても定着することはできません。万一定着したら却って危険かもしれないのです。

ペクチンも食物繊維

原発事故後、放射能恐怖を煽る人が大量に発生しました。今も煽り続けている人もいます。「俺は恐怖を煽っていない、恐怖を煽っているのはKやTだ」などと強弁しながら、「日本は放射能地獄」などと恐怖宣伝している詐欺師もいるようですが。

放射能恐怖の宣伝とともに、「放射能に効く」商品の宣伝もさかんに行われました。詐欺の筆頭が「乳酸菌」ではないかと思います。乳酸菌業者は詐欺師と右翼ばかりだという噂もあります。

乳酸菌の他にも、スピルリナ、「エビオス」、タウリン、トマトジュース、玄米、天然塩、竹炭パウダーなど、いろんなものが宣伝されていたので、藁にもすがる思いの恐怖ママ(「高意母」というそうですが)は買い集めたのではないかと思います。

そのような放射能対策アイテムのなかに「ペクチン」というのもありました。が、「ペクチンは放射能対策になる」と言っている人も、放射能に効くと思ってペクチンを買った人も、ペクチンがどうして放射能対策になるのか、まったく理解していなかったはずです。そういう事自体が、狂っている証拠だということに気づく必要があります。

ペクチンは食物繊維の一種です。食物繊維とは、食物に含まれている成分で、人の消化酵素では分解されないもののことです。しかし、ペクチンも、腸内の微生物には分解されるそうです。「ヒトの消化管内では微生物が分解するが、ヒトの消化酵素では分解されないことから食物繊維として機能し、整腸作用やコレステロール低下作用などを有すると言われている。

なお、「セシウム排出作用」については、「バンダジェフスカヤ(バンダジェフスキー博士夫人)による論文があるが、十分に精査されていない論文のため、否定的な意見もある。」ということです。バンダ・・・と聞いただけで、トンデモですね。

食物繊維として腸内細菌の働きを活発にするので、結果的に人体の解毒作用を助けるということなのでしょう。

オリゴ糖は食物繊維?

活き活きオリゴ糖 1kg

食物繊維というものは、顕微鏡で見ると糸みたいになってるものだとばかり思っていましたが、そうではないそうです。「食物繊維(しょくもつせんい)とは、人の消化酵素によって消化されない、食物に含まれている難消化性成分の総称である。」ということで、人の消化酵素の縁って消化されない食物の成分はすべて「食物繊維」です。

オリゴ糖も、ほとんど消化されずに大腸まで届くということなので、上の定義で言えば「食物繊維」と呼べるのではないでしょうか。ブドウ糖などは人が吸収してエネルギーになってしまうので、大腸まではなかなか届かないのだと思われます。

オリゴ糖がダイエットに良いと言われるのも、要するに消化吸収されないからです。

オリゴ糖は人間は消化できませんが、腸内細菌にとっては餌になるということです。「デンプンは約4kcal/g のエネルギーを産生するが、食物繊維は腸内細菌による醗酵分解によってエネルギーを産生し、その値は一定でないが、有効エネルギーは0~2kcal/gであると考えられている。

だから、繊維で便通が良くなるという場合でも、別に繊維そのものが出てくるわけではなく、腸内細菌の活動がさかんになり乳酸などが産出されて、その刺激で腸の蠕動が活発になるからでしょう。にわかには信じられませんが、ウンコの大部分は腸内細菌だという話もあります。

片栗粉

玉三 片栗粉(チャック付き) 400g×10個

私は片栗粉を食べます。片栗粉といっても、もちろん「馬鈴薯澱粉」です。

あんかけにしか使わないという人も多いと思いますが、私は片栗粉だけで食べます。砂糖は使わず、ブドウ糖(グルコース)を混ぜて硬めのゲル状に作り、オリゴ糖シロップをかけて食べるとおいしいです。朝食になります。

口に入ったゲル状のでんぷんがゲル状のままどこまで辿り着くのか、私はわかりませんが、ゲル状のものは菌床になりやすいのではないでしょうか。(寒天培養からの連想に過ぎませんが)。

地震が来るぞ来るぞと毎日のように大地震予言をしている人たちがいます。(カムチャツカのM5とかでも、やっぱりだ、あのすごい体感の結果はこれだった、となる人たち)。非常時の籠城用に「玄米の備蓄」を勧めていたりしますが、非現実的です。

非常時の、疲労困憊しているときに、玄米のような、ただでも消化の悪いものは食べられません。第一、電気もガスも来なかったらどうするのでしょうか。

私は、予想家の人たちと違い大災害による国家社会の崩壊を期待してはいませんが、世の中いつ何が起きるかわからないとは思います。何が起きようとすべて自己責任だと思っていますので、非常時には備えていますが、備蓄の基本は「水とブドウ糖」です。その他に、片栗粉とわらび餅粉(さつまいも澱粉)、インスタントラーメンとスパゲティ、粉末野菜スープなど。

アルコールランプとアルコール、灯心、アルコールランプ用三脚もすぐ出せるところに用意しています。これでお湯も沸かせます。

乳酸菌は死菌でも免疫力を高める(生菌信仰はオカルト)

心と体を変える “底力” は “腸” にある 腸脳力

理科の中でも生物学はいちばん退屈な教科で、教師もたいてい魅力がない、腔腸動物とか、なんでこんなものにこだわるのか、まるで人類の起源のように言っているのが理解できなかったのですが、腸は大事だったみたいです。

昔は、マルクス主義で悩む人が多かったそうですが、近頃の進歩主義者は「乳酸菌」で悩んでいたりするのではないでしょうか。

乳酸菌屋にはTとかIとか、危険なオカルトが多いので、気をつけたほうが良いです。私の話を信じておけば間違いありません。(なぜかというと、たいしたことは言わないからです。)

「生きた乳酸菌」信仰は宗教です。

「生きた乳酸菌」を口から摂取しても、ほとんどが胃酸や胆汁で死んでしまうそうです。

運良く生きて腸に到達したとしても、乳酸菌にも縄張りがあるらしく、余所者の菌はほとんど定着できないそうです。『腸内の善玉菌は個々の人によって生まれたときから持つ「固有種」しか定着しないと言われています。

だから、「生きた乳酸菌」を経口摂取することには意味が無いのですが、それでも乳酸菌経口摂取が体に良いことは疫学的に認められているようです。乳酸菌を摂ると免疫力が高まるのも確かだそうです。

その理由は、『乳酸菌やビフィズス菌の「菌体成分」自体に、腸管免疫を刺激する作用があるから』だそうで、「菌体成分」とは、

「菌体成分」というのは、細菌を構成する全ての要素を指します。現時点では細菌のどの部分がそうした働きをしているのかわからないために、こんな表現をしているわけですね。この点は今後の研究が待たれるところです。

ということです。要するに、乳酸菌の死骸の成分のことだと思われます。

したがって、腸管免疫レセプターを刺激して免疫力を高めるという目的のためには、死菌で十分、カルピスで十分だということになると思います。

また、自分の腸内の生きた乳酸菌を増やすには、「固有種」に増えてもらうしかなく、固有種のための栄養を与えることが近道だと思います。つまり、オリゴ糖など、乳酸菌が好み悪玉菌が好まない糖分を摂ることでしょう。

大豆にもオリゴ糖が多く含まれているので、豆乳ヨーグルトで体調が良くなる理由の一つは、オリゴ糖だと思います。

市販の乳酸菌飲料でも、乳酸菌は胃酸や胆汁で死にますが、「菌体成分」は小腸に届き、腸管免疫を賦活するはずです。また、たいていオリゴ糖も含まれているでしょうから、固有種の栄養にもなります。

つまり、乳酸菌は市販品で十分であり、固有種活性化のためにはオリゴ糖を摂るのが良いということが言えます。

人間の体内の微生物群・菌叢は、細菌と言うよりは人体の一部のようなものなのでしょう。新しい乳酸菌を口から食べたからといってそう簡単に腸内菌叢が改善されるわけではないのだと思います。つまり、人間の腸内菌叢を改善することは、乳酸菌を撒いて下水を浄化するほど単純なことではないということです。「オレは下水や豚小屋を乳酸菌で浄化した実績があるから、人間の体内菌叢もキレイにする自信がある」などと思い込んでいる人には、気をつける必要があります。

死んだ乳酸菌の菌体成分が腸管免疫を刺激するのは、要するにワクチンみたいなことなのではないでしょうか。つまり、「菌体成分」なら乳酸菌である必要はなく、有害物質が混じっていなければどんな「雑菌」でも構わないのだと思います。胃腸で殺菌されるかぎり、あらゆる細菌の死骸、「菌体成分」は免疫を賦活するのだと思います。宗教のようになっている「米とぎ汁」や自家製「豆乳ヨーグルト」のなかに繁殖している菌のほとんどが、そのような「雑菌」であり、小腸にたどり着くまでにほとんど殺菌されますが、上の理由で免疫を刺激し、さらに大豆のオリゴ糖が大腸のビフィズス菌の栄養になるという順序で、結果的に健康に良く作用する場合があるということだと思います。

コレさえあれば解決という話

コレさえあれば解決、万事うまく行く、という話は、すべてウソです。自動的に、それに対するアンチもまたウソです


「自然塩・ニガリ」で死ぬ!!―間違いだらけの健康常識 毎日食べている味噌・醤油の恐怖。

「ニガリは毒だ」「ニガリで死ぬ」と宣伝している人がいるそうですが、もしそうなら、伝統的な日本食は毒だ、ということになります。ニガリというのは主として塩化マグネシウムです。そんなものは魚にもたくさん含まれているでしょうし、海産物には全て含まれているはずです。

しかし、このようなトンデモが出てきた背景には、「ニガリが万病に効く」という別のトンデモがあったようです。つまり、「ニガリが万病に効く」というトンデモに対するアンチとして、「ニガリは毒だ」というトンデモが出てきたのです。

これと同じような現象は、日本にはあふれています。一種の軽いオカルトです。特に「放射能恐怖」ブームの煽りもあってもいろいろなのが出てきました。「春ウコン」でガンが治る、「スピルリナ」が放射能の特効薬だ、いや、玄米だ、天然塩が決め手だ、トマトジュースだ、乳酸菌だ、「豆乳ヨーグルトさえ飲んでいれば放射能は怖くない」など。

しかしこれらはすべてトンデモです。「コレさえやれば」という話になっている以上、それはウソです。(ちなみに、福島原発事故による「放射能汚染」は、そもそも何の危険もない水準であり、何もしなくても「まったく怖くない」、というのが科学者たちの常識です。タバコや自動車のほうがはるかに怖いのです)。

「玄米食さえしていれば病気にならない」というトンデモが宣伝され、その信者が増えると、今度は「玄米食は危険だ」というアンチのトンデモが出てきます。どちらもトンデモであり、ウソです。

米は脱穀した段階で玄米なのですが、殆どの国で精米して食べています。どんな途上国でもコメはたいてい精米して食べています。これは白米に優位性があるという証拠とはいえます。玄米は消化が悪いのは事実で、農薬など有害物質を蓄積しやすいという短所があります。しかし、米ぬかや胚芽にビタミンやミネラル、酵素などが含まれているのも確かであり、玄米にも健康に良い点があるのは確かでしょう。それだけのことです。

他の栄養食品についても同じことが言えます。乳酸菌が体にいいのは事実ですが、乳酸菌(特に有効なビフィズス菌)は酸に弱いので、飲んでもほとんど胃で死んでしまいます。だから、健康を増進したり免疫力を高めたりしたいなら、自分の腸内にもともといるビフィズス菌など善玉菌を増やすことを考えるべきです。乳酸菌そのものを飲むより、オリゴ糖を飲むほうが効果的です。(このことは、私は自分の身体で試して実感しています。試してみればわかると思います。)

健康食品ではありませんが、「瞑想」などについても同じようなトンデモ論がかわされることがあります。

「瞑想」ですべてが得られる(体も健康になり、心の問題も解決し、ついでにキレイになれて異性にもてる)というような話があるかと思えば、同じくオカルトでありながら「座って瞑想などするな」と説教する者もいます。もちろん、いずれもトンデモです。

私は昔、「一所懸命」瞑想していたことがありましたが、ナンセンスだと気づいて、ずっとやめていました。ところが、最近、旅行の生活をしていないこともあり、なんとなくまた毎日少しずつやってみるようにしました。すると、昔のような神秘感や陶酔感、快感はありませんが、体調がグングン良くなりました。それ以前体調が悪かったわけではないのですが、それでも良くなったと感じます。結論から言えば、毎日15分でも座って瞑想することを日課にすると、健康によさそうだし、少なくとも気分は良くなると思います。特別な「体験」を求めないことが大切で、特に気持ち良いと思えなくても効いています。瞑想の仕方は、ただ呼吸を見ていくだけで十分です。「呼吸の研究」をするつもりで座っているだけで効きます。何時間もする必要はまったくありません。

中国の分裂と崩壊が日本の国益

まず最初に断って置かなければならないのは、私は中国人が嫌いではないということです。むしろ中国人を、道徳的な意味でも高く評価しています。中国人乃至華人は、アジアでは一番マトモなグループだと思っています。(私は、日本は「アジア」ではないという立場です)。中国人もその他の華人・華僑も、タイ人などよりはあらゆる意味で優れたマトモな人達です。

東南アジアに長く滞在しましたが、世話になったのは華人ばかりです。大陸中国人にも親切にしてもらっており、華人・中国人絡みで悪い思い出はありません。東南アジアで(おそらく南アジアを加えても)唯一理性的な対話ができ、合理的なやり取りが可能なのは中国系の人たちです。(私はあまり深入りしたことはありませんが、インド人に揉まれた人から見ると、中国人は仏様だそうです。よく知りませんが、韓国人よりもはるかにマシでしょう)。

また、私は別に「日本の国益」のために生きているわけではなく、日本の国益にそれほど関心があるわけではありません。国益とは何かについてもハッキリしないところがあります。本州に生活の拠点がある人間にとって、沖縄の主権が日本にあるかどうかがそれほど大きな問題だろうか、沖縄返還前に不都合があったのだろうか、ということを考えると、沖縄が外国の領土になったとしても、普通の日本人の生活には何の支障もないように思われます。

ただ、日本が国として経済的に豊かになれば、われわれ個人の生活も豊かになる可能性が高いです。このことは、貧しい途上国の「良い家の優等生」と自分を比較すればわかるでしょう。自分より彼らのほうがはるかに頭が良くて努力もしていて外国語も上手く家柄もよく、資産もあるかも知れませんが、彼らを羨ましいとも思わないし、彼らの立場に代わりたいとも思いません。(日本人や欧米人の金持ちは羨ましいと思います)。豊かな国の国民であるというだけで得られる「豊かさ」も、現実には大きいのです。

だから、国益とは、日本が経済的に豊かになることが第一で、つまり、GDPが上がり、国富が増えることです。ブランドや文化的な要素(名誉や「憧れ」)も、「豊かさの持続」についてくるものでしょう。日本はまだ、十分に豊かな状態が十分長い期間続くということを経験していません。ほんの二十年くらいでポシャっています。

この観点から見れば、中国が崩壊し、「列強」が中国の富や資源や労働力を食い物にすることが、日本のチャンスだと思います。経済学のことはわかりませんが、昔のような植民地主義の時代でなく、幸い自由な市場経済の時代なので、アメリカ企業が中国を食い物にしたとしても、アメリカだけが全部持っていくわけではなく、お金は他にも回るでしょう。お金が回れば近くにある日本はそのオコボレに与れる可能性が高いと思います。中国が分裂崩壊しても、資源や安い労働力はそのまま残ります。必要なものはすべて残るのです。

「同文同種」とか「アジアの利益」とか、そういうことをいまだに言う人がいますが、すべて幻想、妄想です。中国の発展やアジアの利益が「日本の国益」につながるかのように言う人がいたら、タチの悪い詐欺師で売国奴だと断定して差し支えありません。

中国文明、中華文明は確固たる文明です。しかし、日本とは縁のない異質なものです。このことを、私は、ネットから出たことのないネトウヨどもとは別の文脈において、理解し確信しています。日本人は、中国幻想に惑わされず、迷わず「脱亜」につとめるべきです。

日本はアジアではありません。このことは、マレーシア紙の華人記者も評論で書いていました。マレーシアの御用英字紙の華人評論家たちは、わりと冷静な人たちです。「日本はアジアに位置していて、見た目もアジア人だが、日本はアジアとはいえず、どちらかと言うとヨーロッパに近い」という論評を読んだのを覚えています。あらゆる感情抜きで淡々と書いていました。

中国人や華人は、「バラバラの雑民」のように言われますが、彼らには共通に必ずもっている知識やルールがあります。(中華文明はたいした文明であり、あのような普遍性は日本人には真似はできません)。互いに異民族で(福建人と広東人とか)、言葉が通じない華人同士でも、必ず共有している知識があるようです。春節や先祖供養などの祭祀、母語が違う異民族華人同士が結婚した場合に子供の母語をどちらの母語にするかというようなルールなど。それらの知識は、どんなに教養のない家庭でも、子供の時から父母や祖父母に仕込まれるのだと思います。

そのような、子供の時から父母祖父母から伝承される「中華世界の普遍的な知識」のなかに、「日本(列島)は本来中国のもので、日本人が盗んでいるもの」という知識も含まれているのです。

つまり、「日本は中国のもの」という「知識」は、中華文明の不可分の要素になっているのです

日本人には彼らの基本的な考え方(文明)を変えることはできません。しかし、だからこそ、日本が独立の存在でありたいと思うなら、中華文明と日本は永久に相容れないものと日本人は肝に銘じておく必要があると思います。

いつも親切にしてくれる親日的な華人が、何年か付き合って相当親しくなってから、何かのはずみに、奥義でも教えてくれるような口調で、「日本はもともと中国のもの。日本人が盗んだんだよね」とか言うわけです。しかし彼らには、「害する」という意識はまったくありません。また、タイ人や韓国人のような妬みも怨念も嫉妬もありません。それは彼らにとって、日本人の前で言うのはちょっとまずいとは感じるにせよ、当たり前の客観的知識なのです。先祖代々マレーシアにいる華人です。

アジアは中華世界に統合されていくのでしょう。日本は、独立を保持するためには、「アジアでないもの」になる必要があります。そのためには、池田信夫氏も言うように、「法の支配」ということに取り組む必要があります。すべての日本人が「法の支配」について学び、常に意識するように努めることが必要です。高校までの社会科で法律をまったく教えていないというのは、愚民政策のつもりかも知れませんが、日本の近代化のためにマイナスです。「アジアからの離脱」のためにも、法を無視した原発停止をやめるべきであり、原発再稼働が必要だと思います。


2014年、中国は崩壊する (扶桑社新書)