Monthly Archives: May 2012

サン・ラファエル


[Rafael Palacios ] ラファエル・パラシオス、アス・ソルテス 2008 ヴァルデオラスDO(白)750ml

朝プエルトプリンセサに着いたが、かなり大きな街なのにホテルもペンションもすべて満員。今夜限りで明日からしばらく満室になる。また、「コンベンション」にあたったようで、2000人も街にやってくるのだとか。信じられない話しだが、どこで聞いても同じ答え。

プエルトプリンセサに滞在できないので、飛行機でマニラに戻るかパラワン島の他の場所に行くしかない。一番近いサンラファエルに向かうことにした。バンのミニバス(タイで言うソンテウより少し良いような)で舗装の良い道を1時間ちょっと。汚いフィリピン女を連れた下品な感じの白人が運転手の隣の特等席に。私は後ろの大衆席に。

可愛い女の子も乗っていた。すごい田舎で降りていく。こんな子がこんななんにもないところに住んでるんだなあと思う。追いかけていって襲いたくなるような雰囲気さえある。

サンラファエルの宿は運転手にお任せにした。サンラファエルまで言い値で80ペソ。

運転手が進めてくれた宿は海岸に面した本当に何もないようなところ。とにかく静かなはずだが、フィリピン人は余計な音楽をかける。揃いの女性職員が何人もいて皆親切。一泊1200ペソ。店も銀行も周りにはない。一番近くの町、銀行のある町は車で40分以上。天気が悪いのが残念だが、すぐそこに海があり、広い庭があり、宿の人達は親切。今のところ白人客はいない。というより客がいない。

ところが、今日、日本人客が予約していてくるんだと。私は予約なしで飛び込んだので、その人と間違えられた。日本人旅行者とこんなところで接触するのは気が進まない。

などと書いているところに、今ちょうど感じの悪い若い白人女が来た。アジアに来る白人ってどうしてこう感じが悪いのかね。やっぱり野蛮人を見下すために来てるんだろうな。もちろん、彼らにとって有色人種はすべて野蛮人。

フィリピンの田舎はちゃんと予約したほうが良い。

USBで接続する無線でインターネットが可能。ただ、一つしかないようなので、今しかできないかもしれない。今の毛唐女が睨みつけていったのも、インターネットをしたかったのかもしれない。

ネットは、人間を変えるところがある。以前テヘランのホテルでアゼルバイジャンの女の子と仲良くなったことがあった。最初は母親と来てて、親の目を盗んでこっそり私の部屋に遊びに来たりしていた。次に偶々その宿であった時、その宿に一つだけネットに繋いだパソコンが入っていて、私もそのときはノートパソコンをもっていなかったので、なんとなくパソコンの取り合いになった。その子は馬鹿みたいに何時間もGoogleアースを見ていて、私にとっては迷惑だった。そういうふうになると、女の子と何かしたいよりもネットの方がしたくなる。それでだんだん冷ややかな間柄になり、部屋にも来なくなった。そんなこともあった。ネットは人間の本能さえ歪めるものかもしれない。

人間はもともと肉食に向いている。穀食が病気の元


肉食ダイエット―肥満外来の名医がすすめる


ご飯は半分にして肉でやせる 肉食健康ダイエット

ネットのオカルトの中には、肉食が諸悪の根源のように言う者や、日本マンセーオカルトでは日本米を食べるのが健康の元のように言う者がいますが、いずれも間違いです。

人間は道具を手にしてから国家を形成し灌漑農業をはじめるまでの長い間、ずっと狩猟採集生活をしてきました。ドングリや原始的な果物だけでは生きられないので、主として動物や魚介類です。我々日本人の遠い先祖はシベリアでマンモスを狩り主食にしていたはずです。

狩猟採集時代は同時に殺戮時代でもあり、人肉食も根強く行われていたようです。人肉食も人間の遺伝に適合するものだろうと思われます。

そういうわけで、人間に最も適している食物は肉や魚介類です。チベット人はどんな仏教キチガイでも肉ばかり食べています。野菜は殆ど食べません。あとは塩の入ったバター茶と粟やヒエのような雑穀の粉をいぶしたものをよく食べるようです。

穀類を主食とするようになって、人間は様々な慢性病に悩まされるようになったのです。

マニラ

何しに来たのかな。単に航空券をとってあっただけなんだけど。マレーシアあたりの人達は、LCCのプロモーションがあると、特に行きたくなくても安い航空券だからといってとにかく食らいつく。チケットを買ったから、とにかく旅行する。みたいなのが多い。そういう変な習慣がうつってしまったのかも。

しかし、もうアジアには興味が無い。海外旅行するなら、やっぱり欧米だと思う。

フィリピンも、入国はともかく、国内線の空港検査はいやらしい。以前はそうでもなかったと思ったんだけど。日本人の足元見始めたかも。アジアはどこでも同じだが、白人はほぼノーチェック。日本人と見極めて、いちゃもんつけるためにいちゃもんつけるというやりかた。睡眠薬からビタミン剤まで、いつも持ち歩いている薬セットにイチャモンを付けて、プレスクリプションを見せろなどという。日本はただでさえ患者に処方箋を持たせない国だが、「スリーピングピル」といったのがまずかった。フィリピンでは睡眠薬はご禁制らしいよ。今度来るときは処方箋を持って来い、というので「今度はない」と言っておいたが。

その前に、役人は汚らしい手で私の持ち物をいじりまわし、薬を見つけるとすぐに「バイアグラか!」と大声をたてた。バイアグラなんか使うかよ。第一、プエルトプリンセサで女が買えるのか。フィリピンの田舎で買春できるとは知らなかったが。今度役人にプエルトプリンセサでの女の買い方を教えてもらうかな。

カネを渡すべきだったのかもしれない。ただ、マレーシアでもマレー人役人は賄賂が大好きだが、無闇にカネを出せばいいわけではない。カネの差し出し方が難しい。上手に差し出さないと逆効果どころか逮捕。上手に渡せばマレー猿はあさましく受け取り、効果もある。周りから見えないようにタイミングよくそっと渡す。だから、後進国では役人にカネをやれば良い、というのはそう簡単なことではなくて、技術がいること。

乞食にカネをやるのでも相手を傷つけないようにやらないと後味が悪いことがあるけど、後進国役人は乞食より下賤。昔カンボジアでお金を上げた乞食少女(7つくらいか)のことが今でも忘れられない。私は一瞬でその心に打たれて少女の虜になった。文字通り「ボロをまとって」本当に汚い格好をしていたがお金の受け取り方が実に優美だった。もって生まれた優美さなんだろう。

後進国の役人は乞食。乞食だと思っていれば、不条理なことをされてもさほど腹が立たない。もちろん日本も後進国。

一度でも「この国は良い国かも」とか思い入れめいたものを持ってしまうと、後々辛いことになるかもしれないので、アジアの国については(「ブータン」であれ「シッキム」であれ)決して「良い国」とかいう幻想を持たないことが大切。

マニラのニノイ・アキノ空港で一晩明かし、朝の飛行機でプエルトプリンセサに向かう。

なにかカネを増やすことを考えて、これからは欧米先進国だけ旅行するようにしたい。後進国はもう飽きた。

日本はイヤな国。日本人、日本住民は感じの悪い人たち


なぜ日本は〈嫌われ国家〉なのか 世界が見た太平洋戦争 (角川oneテーマ21)

数年前に比べても相当感じの悪い国になってきていると思います。ツーリストとしての感想です。

関西は別文明なので関西のことは無視するとして、他の地域のことですが、駅のホームでいきなり背中を押してくるような人は、「東南アジアに来てる白人」と「日本にいる日本人」以外、世界中どこ行ってもいないと思います。東南アジアの白人はたしかに、そのアジア人が気に入らなければそのくらいのことはします。警察も余程のことがない限り白人は捕まえないからですが。それ以外の人たちは、完全に頭に血が上っていて喧嘩をやるつもりでいる場合でない限り、公共の場所でいきなり他人を突き除けるようなことはしないでしょう。

スターバックス店員とかは必要以上に愛想がいいですが、日本のスーパーのレジなどは東南アジアより感じが悪いかも知れません。日本のコンビニやファストフードで接客態度が良いのは、むしろ中国人留学生だと思います。日本人店員はアタマも東南アジア並みになってきています。

ネトウヨなどが、日本は良い国と叫んでいますが、彼らはほとんど外に出ないからそう思うのでしょう。確かに、日本で引きこもる場所を確保して引きこもっている限りは、空気も綺麗で静かなので快適かもしれません。

日本に何十年も住んでいながら「日本人は素晴らしい。日本マンセー、天皇マンセー」と喚きたてる人がいますが(たとえば飯山一郎氏とか)、そういう人達は、私の想像ですが、近隣諸国との混血の人で、その反動で尊皇愛国に走っている人が多いのではないかという感じがします。(私は両親とも遡れる限り東山道の山の中から出たことのない保守的な家出身なので外国人の血が交じる余地がありません)。

日本では東南アジアのゴロツキより目付きが獰猛かつ陰険な連中が増えていて、近寄ると身震いすることがあります。普通の学生みたいな連中で非常に陰険な目付きをしているのが増えたのは最近のことだと思います。

大阪は女子高生が怖い


見捨てられた高校生たち―知られざる「教育困難校」の現実

東京で女子高生が怖いと思ったことはありません。女子高生が怖いなんて、昭和時代の伝説かと思うでしょうが、大阪は別みたいです。

電車の中で、制服を普通に着た(東京にないようなデザインですが)女子高生が、喚く、叫ぶ。叫喚する。絶叫する。それも男もなかなか出さないようなドスの利いた声。本当に恐怖を感じました。特別変な格好や化粧をしているわけでもないのに、どこから出るのかというような声で叫ぶ。

大阪の電車で人を見ていると、やはり大阪は日本ではないような気がします。テレビの関西弁は理解できますが、大阪の電車で話している人の言葉はほんとうに聞き取れない。外国人なのかと思って聞いていると所々普通の発音の日本語が交じるのでどうやら日本語らしい。真面目な話、関西は日本から独立したほうがお互いのために良いように思います。

大阪の生活保護の問題も大阪の風土とか国民性を理解しないとわからないのかも知れません。

鏡音リンの「本当の自分」をもう一度聴いてみよう


EXIT TUNES PRESENTS Vocalogemini(ボカロジェミナイ) feat.鏡音リン、鏡音レン(ジャケットイラスト:2D)【数量限定ラバーストラップ&マウスパッド付】

鏡音リンの可愛さは何度でも反芻する価値があります。14歳です。「本当の自分」は初音ミクのオリジナル曲ですが、商品にはなっていません。

【VOCALOID2 COVER】_Kagamine Rin_My True Self_【SUB ITA+MP3】

虐げられた人びと


虐げられた人びと (新潮文庫)

「虐げられた人びと」もタイトルで損をしている作品だと思います。左翼に人気のドストエフスキーの比較的初期の作品で題名が「虐げられた人々」では、ゾラを暗くしたようなベッタリリアリズムでプロレタリア文学のハシリのような貧窮問答歌なんだろうと思ってしまっても無理はないです。健全な青少年はこのタイトル見ただけで寄り付かないでしょう。

実際はそんなことはなく、登場人物もほとんど上流階級の人々で、推理小説のような面白さのある作品なので、ぜひ読むべきです。登場人物には探偵もおり、薄汚くてよく喋り実力もありそうで二階堂ドットコムを連想させます。描かれていない伏線にも語らせようというドストエフスキーのテクもあり、「悪霊」などで主要テーマになるようなえげつないネタもたっぷり出てきます。ネリーが公爵の娘だということは誰にもわかりますが、もう一段階作っています。上流社会の思想的サークルや公爵の若いころの理想主義(気取り)なども、チラッとしか出て来ませんが、背景としての効果はあります。個人に騙され裏切られるだけなら痛手も少ないが、そこに「理想」「イデオロギー」が絡んでいると癒しがたい絶望を齎すというテーマもチラッとだけ出てきます。

小説としての完成度はどうかわかりません。語り手は独身のあまり売れていない小説家。筋の中心になるのがアリョーシャというカスのような貴族の青年とナターシャという退屈な女性。この三人の物語は阿呆みたいな話です。語り手のような立場は少なくとも我々には非現実的で無理があります。アリョーシャとナターシャはあれだけ付き合っていれば当然セックスしているはずですが、そういう感じがまったく出ていません。セックスしてたのかどうかも曖昧な表現になっています。セックスしてたら、相手はだらしない男なので妊娠するのがむしろ自然ですが、そんな危惧さえ感じさせません。父親の公爵が同じような事をしたときは女はさっさと妊娠して子供ができているのですが。

実質的な主人公は12歳の娘エレーナ(ネリー)でしょう。ネリーが可愛くてたまらなくなるのがこの本を読む価値です。

12歳のネリーが可愛くてたまらないという気持ちをありありと感じることができなければこの作品は書けないはずです。それはもちろん清らかな気持ちですが、同時に「結婚」を意識する気持ちでもありますす。それを意識しているのはネリーの方ですが、書いているのはドストエフスキーなのです。やっぱりドストエフスキーは理解者だ。趣味が合うと思える一瞬です。ネリーが死ぬ直前に語り手に「私が死んだらナターシャと結婚してね」というのです。「私が死んだら」です。自分は12歳で相手は大人だけど死ぬまでは譲らないと断言しているのです。抱きしめたくなるではありませんか。

語り手が初めてネリーに出会った頃、虐待された上、ロリコン商人の慰み物に差し出され手篭めにされそうになったところを友人の探偵と一緒に救い出し、とりあえず自分の屋根裏部屋に引き取り同居を始めた場面の甘美さは永遠です。そこだけでも読む価値があります。

それにしても、こういう文庫本の巻末に付いている訳者解説がつまらないのは困ったものだと思います。勢いで読んでしまうとぞっとします。翻訳なんかやる人は他に能のない人だからしかたがないのでしょうけど。

これは1961年の作品です。日本ではまだちょんまげ結って勤皇の志士や新選組がちゃんばらをしていた時代です。もちろんこの作品に限らないことですが、ロシアと日本の精神的な成熟度には絶望的な差があります。150年やそこらで埋まるものではないでしょう。