Monthly Archives: October 2009

白人至上主義と麻薬商談 ホテル「オリエンタル・バンコク」

タイの白人至上主義は、アジアのどこにでもあるような白人崇拝とは一味違う。タイに慣れすぎた者やアジアはタイしか知らない者にはこの意味がわからないかもしれない。タイのことさらな白人至上主義はタイならではのものである。

そして、タイの白人至上主義の殿堂とでも言うべき場所が、タイのホテルを代表する伝統ある高級ホテル「オリエンタル・バンコク」である。

だいたい対象国の悪口は書かない、人種差別のような暗い話題は極力書かない日本の旅行ガイドブックさえ、「オリエンタルの人種差別」には言及するものがある。キレイゴトしか書かないガイドブックがあえて言及せざるを得ないほど、それはハッキリしたものなのだろう。

ことさらなる白人至上主義接客は、単なるナイーブな白人崇拝や事大主義ではなく、裏の特別の事情を韜晦するための保護色だったのかもしれない。真偽のほどはわからないが、次のような情報がある。

世界最大の麻薬組織CIA

現在も、アフガニスタンに次ぎ、世界2位の麻薬生産を「誇る」、タイ・ミャンマー・ラオス国境の麻薬生産地帯ゴールデントライアングル。

この地域で生産される麻薬は、アメリカ空軍の「民間下請け航空会社」エア・アジア社によって、世界各地に「運搬されて行く」。

このエア・アジア社の輸送機の「専属」操縦士であったCIAエージェント=ウィリアム・クーパー機長、その部下ウォレス・ソーヤー副操縦士、ユージン・ハーゼンファス荷物(麻薬)搬出入担当官の3人は、

麻薬の商談は、主にタイの、バンコク・オリエンタルホテルで、行われ」、

「ゴールデントライアングルでは、1万人のCIAメンバーが、麻薬生産に従事している」と証言している。

米軍・CIAが、世界最大の麻薬製造・精製組織である事実が、浮かび上がって来る。

タイの異常性は、「タイ愛好家」たちのカルト的な性格にも表れている。

タイちゃんねるという掲示板があるが、時々そこに私のブログのURLを貼ってあれこれと叩く人がいる。そういうのはアクセス解析で辿ることができるので(2ちゃんねるのようにリンク元を辿れないサイトもあるが)、見つければそれに反論するのは当然だろう。

ところが、タイちゃんねる管理人は私のブログを叩くコメントは放置しているにもかかわらず、私がKuantanの名で反論すると、直ちに、5分もしないうちに、速攻で削除するのである。変なことを書いたわけでもなく、感情的な反論をしたわけでもない。とにかくKuantanを叩くのはいいがKuantan名の書き込みは削除すると決めているらしいのだ。

こういうことをひとつとっても、「タイ」の異常性、「タイ」と関係している日本人の異常性、「タイ」にまつわることどもの如何わしさがおのずとしのばれるであろう。

ベンジャミンフルフォードは詐欺師

日本の悪いところは、言論で食べている人間が言論の責任を問われることがほとんどないことだろう。

戦前のマルクス主義言論人のほとんどは1930年代40年代に転向し、日本が戦争に負けてアメリカが左翼をバックアップするようになると、何事もなかったかのように再転向して左翼言論人の地位に納まった。出版社やマスコミも協調して「前科」を抹消するのだ。

私の知っているのでいうと、講座派マルクス主義法学者・平野義太郎(日本共産党系)など。

平野はギールケの影響を受けて「民法におけるローマ思想とゲルマン思想」という本でデビューした。ひとことで言えば「ローマ法は冷たくて、ゲルマン法は暖かい」というくらいの、亀井的なセンチメントを学問に仕立てたものである。政治家なら許されても学者には許されないことがあるだろうが、日本のアカデミズムはそんなもんである。

その後マルクス主義に接近する。「日本資本主義社会の機構」という本で、日本資本主義の社会学的な分析をし、「講座派マルクス主義」の論客としての地位を固めた。イデオロギー的には日本共産党の32年テーゼに沿ったものだろう。おそらく今日も継承している2段階革命論を根拠付けるものである。

その後、言論統制が厳しくなるに従い、「初心」が忘れられなくなったらしい。団体主義への郷愁から、ナチズムに親近感を覚えるようになったようだ。

戦時体制の下で、大東亜共栄圏思想を支える学問的な業績を残す。

「大アジア主義の歴史的基礎」「民族政治学の理論」「太平洋の諸民族・政治学」などの翼賛研究に情熱を傾ける。これらは今もある日本評論社から出版されたはずだが、今では絶版である。(私は「民族政治学の理論」と「太平洋の諸民族・・・」を古本屋で買ってもっていたが、引越しでわからなくなってしまった)。

戦後、GHQが入ってきて共産党が合法化され天皇批判が奨励されると、平野は転向などなかったかのように、再び日本共産党のイデオローグとして活躍する。

転向したといっても、拷問を受けてやむを得ずではない。「日本資本主義社会の機構」はたくみにヤバイ言葉を避けている。東大を出た民法学者だから、本を書かなければ食べられないというわけではない。転向期の活動は、この男自身の内発的な動機に出たものといわなければならないだろう。

「日本資本主義社会の機構」について、戸坂潤は、日本資本主義の「説明」であっていまだ「批判」にはなっていないと批評している。

前置きが長くなったが、日本の土壌では言論人の言論の責任はこれだけ軽い。

その言論人が白人ならなおさらだ。

自分が白人でありここが日本だからこんな無責任な放言をしてカネを稼いでいられるのだが、日本人を馬鹿にしきったやり方だといわざるを得ない。

ベンジャミンフルフォードのやり方は、どんどん新しいデマを流すことで古いデマを帳消しにしていく、というものである。

9月30日に連邦準備制度が崩壊し、それが10月7日か遅くとも22日に公然化すると断言したはずである。

ところがそんなことを言ったことは忘れてしまったかのように、今は「11月23日のオバマと宇宙人との会見」を予言している

仮に宇宙人が来るとしたら、ベンジャミンフルフォードの商売のために来るのだろう。

宇宙人との会見よりFedの破綻の方が重要だから、仮に宇宙人が来たとしてもFed予言の責任がなくなるわけではない。

こういうのに金を払う馬鹿な日本人がたくさんいるから仕方がないのだが。

参考
さよなら断末魔パパブッシュ米連銀009年9月30日。米銀狙い討つ中国政府の乾坤一擲、米株式市場完全轟沈か。

それともうひとつ、ベンジャミンフルフォードは、こういうデタラメ言論をしながらも、日本人から見放されてしまわないうまい方法を知っている。

たとえば、ときどき次のような白々しい文章をひけらかすことである。

海外生まれ日本人である私は日本と日本人の象徴としてとても強い尊皇気持ちを持っている。また日本の皇室の長い歴史と貴重な文化的財産や伝統を永遠に守るべきだと思う。

これで一部の陰謀論好きの「特殊愛国者」を引き付けておくことは出来る。特殊愛国者だけでは選挙には勝てないが、言論で食いつなぐ分には十分だろう。

The Yakuza Recession: Another Lost Decade [In Japanese Language]
The Yakuza Recession: Another Lost Decade [In Japanese Language]
 

オランダ右翼国会議員が米テンプル大での反イスラム演説、喝采 「コーランは邪悪な書」「西洋文化はイスラム文化よりはるかに優れている」

ブーイングもあったそうですが、喝采で迎えられたらしい。

右翼排外主義者の言動はどこでも同じで、日本でも反中反韓を叫んでいるネトウヨが路上にまではみ出すようになっており、チン風のような政党もありますが、今のところ日本では、そういうキチガイ排外主義右翼が国会に議席を占めるまでにはいたっていないし、右派政治家が腹の中で何を考えていようと国会議員になれば欧米の極右議員が公言するような極論を唱えることは出来ないというだけ、良識があるといえます。

逆に言うと、欧米でイスラム移民が社会問題になるのは、移民だけの問題ではないということがいえると思います。受け入れ側のキリスト教白人が凶暴なまでに偏狭な排外体質をもった人々だという事実、白人キリスト教の文明はもともとそういう偏狭なものであるということ、に注目する必要があります。互いにうまくいかないのは、移民の側以上に白人キリスト教徒側に原因があるといえると思います。

日本も外国人移民が多くなれば欧米と同じ問題が起きると断言する人がいますが、同じではありません。日本の文化は白人キリスト教ほど偏狭でも排他的でもないからです。

何教であれ何人であれ、人様に対して失礼な発言や振る舞いはしてはならないし、人様が大事にしているものは(自分が気に入ろうと気に入るまいと)尊重しなさいと、(ネトウヨでもないマトモな)日本人は子供のときに習っているはずです。

ところが白人はそういうことを最初から習っていないのです。彼らが習うことは「正しい」ことが最強であり、「正しい」者がすべてを取る権利があり、そして「われわれは正しい」ということだけです。

そういう狭い了見で失礼な態度で接していれば、移民のほうも心を閉ざしていかざるを得ないでしょう。

欧米で移民を入れて失敗したというのは、日本の教訓にはなりません。

社民党などポピュリズムに傾いて移民反対を言い始めたようですが、間違った考え方です。私は日本の国民の25パーセントくらいが異民族から構成されるくらいがちょうど良いだろうと思います。

Anti-Islamic Dutch Lawmaker Event at University Cut Short as Crowd Turns Nasty

PHILADELPHIA — Amid tight security and a large turnout of protesters, Dutch right-wing lawmaker Geert Wilders told an assembly of Temple University students that Europe and America must fight an ongoing “stealth jihad” that threatens democracy and free speech.

Where Islam sets roots, freedom dies,” Geert Wilders told the students during his 30-minute address organized by a new student group called Temple University Purpose and funded by the California-based David Horowitz Freedom Center, a foundation that promotes conservative scholarship.

His remarks were met by a mixture of applause and boos, and occasionally gasps — particularly when he stated that “our Western culture is far better than the Islamic culture and we should defend it.”

He decried as a “disgrace” a resolution co-sponsored by the U.S. and Egypt, and backed by the U.N. Human Rights Council earlier this month, deploring attacks on religions while insisting that freedom of expression remains a basic right. Wilders also criticized President Barack Obama for his efforts to extend a hand to the Islamic world, saying that such appeasement marks “the beginning of the end.”

If the spread of Islam continues unabated in the Western world, “you might at the end of the day lose your Constitution,” he told the assembly. “Wake up, defend your freedom.”

He also touched on common themes in his speeches, including calling for an end to Muslim immigration and referring to the Muslim holy book, the Quran, as “an evil book” that promotes violence and intolerance.

A question-and-answer session was cut short after the tone of the event began to turn nasty, when some in the crowd of several hundred students began shouting jeers. Wilders’ security detail quickly ushered him from the room.

“In order to improve our understanding of others, we need to learn,” said Alvaro Watson of Purpose, the student group. “We can’t fight for something if we only know one side.”

Before his remarks at Temple, a public university serving about 34,000 students, Wilders showed his 15-minute anti-Islam film, “Fitna,” which juxtaposes passages from the suras, or chapters, of the Quran with images of the Sept. 11 terrorist attacks, beheadings, shootings and speeches from clerics advocating violence against non-Muslims.

“I think it’s completely wrong that someone who promotes racism and intolerance should be given a platform at this university,” said Temple student Josh Rosenthal. “It’s hate speech disguised as free speech.”

Another student, Joseph Rodrigues, said that being able to voice unpopular opinions is a freedom not to be taken lightly. “I might not like what he said, but I think it’s important that he be allowed to say it,” he said.

Temple officials issued a statement saying the university “is a community of scholars in which freedom of inquiry and freedom of expression are valued.”

“We respect the right of our student organizations to invite people who express a wide variety of views and ideas,” the school said in a statement.

British officials once banned Wilders from visiting for fear it would spark violence. He successfully sued the government and visited Friday.

Wilders is scheduled to speak at Columbia University in New York on Wednesday.

インドネシア人の反マレーシア感情 マレーシア人のインドネシア蔑視

「インドン」という言葉は、インドネシアの国を指すときはインドネシア人も怒らない普通の言葉らしいが、「インドネシア人」を指して「インドン」というのは差別表現と受け取られるらしい。

インドネシア人がいちばん嫌いな国といえば、常識的には中国だろう。インドネシア人がいちばん嫌いな人間も中国人だというのが定説である。

しかし実際は、インドネシア人がいちばん我慢ならないのはマレーシア人らしい。それも、中華系よりもマレー人に憎悪が向かうことが多いようである。YouTubeで遊んでいて私もそう思ったことがある。インドネシア人に「お前はマレーシア人だろう、しかもマレー人だろう」と決め付けられて叩かれたことがある。

日本人から見ると、マレーシアもインドネシアも東南アジアのイスラム国家であり、スンナ派国家であり、しかも「同文同種」で、似たようなものなのではないか、さぞ仲がいいだろうと見える。

しかし世の中はそんなに単純に出来ていない。同じような言語を話す同じ系統の民族で宗教も同じなら仲が良いに違いないなどと思い込んでしまうと、世界中の華人が中国共産党と一体になって日本に攻めてくるのではないかというネトウヨ風の妄想にも陥ることになる。

インドネシア人が中国人を嫌いなのは確かだが、しかしそれ以上マレーシア人が嫌いである。マレーシアの華人ももちろん嫌いだろうが、もっと許せないのは「同文同種」のマレー人のようだ。

マレーシアのマレー人というのは、東南アジアの華人を除く土着民族(ブミプトラ)の中ではいちばん洗練されている人々だと思う。妙にあっさりしていて、冷淡で、都会的で、愛想がなく、それなりに理屈も通る。特にクアラルンプールなどでは男も女も「馬鹿のくせにツンとしている」という印象。しかし、日本人にとっては東南アジア土着民のなかではいちばん相手をしやすい民族かもしれない。

一方、インドネシア人はこれと正反対の性格で、強烈な民族であり、アジアでもこれ以上ないくらいに「暑苦しい」人々である。「インド以上的」な鬱陶しさである。(男は「野蛮人」としか言いようのないのが多いが、女は美人が多くて気立ても東南アジア一かもしれない。いい女はクズのような男の中から生まれるものだ)。

同系言語と同系民族でありながらこれだけ違うと、マレー人にとってはインドネシア人がこの上なく耐え難い存在になり、インドネシア人にとってはマレー人は決して許せない存在ということになっても無理はない。

インドネシア人はすぐ隣にある華人国家・シンガポールも嫌いだが、「シンガポールを侵攻せよ」と叫んだりはしない。しかし、マレーシアに対しては「侵攻」を扇動する過激派グループがあるようだ。

日本なら2ちゃんねるだが、東南アジアではかなり昔から携帯のテキストメッセージ(SMS)の転送でさまざまな噂や規制されている政治的プロパガンダがあっという間に全国に伝播するということが多いらしい。

インドネシアにBENDERA(Benteng Demokrasi Rakyat,「人民民主主義の砦」)という極右団体(過激民族主義団体)があり、ネットや携帯テキストメッセージだけでなく印刷物や放送でも、次のような扇動をしているらしい。(検閲もないらしい。そのくらいいまのインドネシアは「自由」な国になっているようだ)。

“Are you ready to war, ready to attack Malaysia and to defend our country, our people, our land? Let’s join with us BENDERA,Indonesian fighters (4ward to others)”(New Straits Timesより)

このBENDERAという団体は、「侵攻」の第一派として200人の「ボランティア」が先週マレーシアに到達する予定であり、今月末までには1500人の戦士がマレーシア侵攻に参加すると予告していたが、今のところマレーシア国境は平穏である、ということである。

大口を叩いて結局たいしたことが出来ないで終わるのはいずこも同じという感じはする。

インドネシアの反マレーシア感情が高まっているのは、直接には今年センセーショナルな話題になったインドネシア人メイド虐待事件が引き金になったものだろう。マレーシア人雇い主がインドネシア人メイドの顔に熱湯をかけた事件で、マレーシアでは控えめな報道しかされていないが、インドネシアではやけどで膨れ上がったメイドの顔を繰り返しテレビで放送していたらしい。

しかし、それ以前からマレーシアでのインドネシア人労働者に対する虐待は頻発しており、不満はくすぶっていたのだろう。マレーシアの新聞は、マレーシアで働いているインドネシア人の多くが不法滞在であり(マレーシアの御用新聞もそれを普通に認める)、虐待事件は例外的事例であり、出稼ぎ労働はインドネシアの経済にも大いに貢献しているといつも同じことを繰り返して自己弁護するが、私が読んでも恩着せがましいだけであまり説得力はない。インドネシア人にとってはなおさらだろう。

現在のインドネシアはスハルト時代と異なり、言論や結社の自由もかなり保障された民主的な国になっている。逆に言えば政府は民意をまとめきれず、さまざまな感情が不安定に噴出しているようなところがあるらしい。

マレーシア側にもインドネシア人差別を扇動する勢力がある。(人口から言っても戦争したら勝ち目がないので、インドネシアを侵攻せよと扇動するのはいないようだが)。www.ihateindon.com(I hate Indon.)という匿名サイトがあり、インドネシア人を蔑視するような投稿や写真を載せている。インドネシア国歌の侮蔑的な替え歌を載せたりもしている。マレーシアはネット取り締まりもやるのだが、これは取り締まれないでいるらしい。

このように、マレーシア人とインドネシア人との軋轢は近時最高潮に達しているようである。

マレーシア政府やマスコミはも、インドネシア人の感情的な非難に対して単に弁解したり理屈で反論したりするだけで良いとは思わないくなっているようだ。この地域でマレーシアとインドネシアの関係が険悪になって喜ぶのはシンガポールと白人だけである。

今日のマレーシア御用新聞の華人女性記者の評論は次のように書いている。

…Malaysian must remember that Indonesia is a nationalistic nation, whose people fought a bloody and courageous war to gain independence from the Dutch. That sacrifice remains deeply ingrained, and any real or perceived insults will trigger a strong reaction.

マレーシアのようになんとなく独立できた国と違い、インドネシアはオランダとの血みどろの勇敢な戦いの末に自力で独立を勝ち取った国であり、非常にプライドが高い国民であることを忘れてはいけない、ということだろう。侮辱と取られかねない事に関しては腫れ物に触るような慎重さが必要である。

While the Indonesian media’s sometimes sensationalist coverage of bilateral issues is a factor in provoking tensions, the Malaysian government has to play its part by doing more to respond to the accusations hurled against it.

インドネシアのメディアはマレーシアとの関係についてことさら緊張を高めるようなセンセーショナルな報道をすることが多いが、無視するような態度はまずい。そういう非難に対してもひとつひとつ対応すべきだ。

The admirable Asian trait of resolving issues in a low-profile and quiet way have not worked in improving ties and Malaysia’s image with a very close and important neighbour…..

阿吽の呼吸で何とか解決するというのはアジアの美風だが、限界がある。それはもう有効ではない。

近隣国との関係にはいつも似たような問題があるのだろう。

理屈ではどうにもならない感情をぶつけてくる相手を理屈で論破して、いくら自分たちが正しいといってみた所で問題の解決にはならない。理屈ではどうにもならないから感情なのだろう。どんなに嫌ってみたところで隣国を消せるけではなく、どこか別の場所に移動させられるわけではない。「非妥協主義」は結局ジェノサイド以外に解決を見出せない。近隣諸国とは、最悪の事態にならないようにとにかく何とかやっていくということが第一だということだろう。互いに幻想を持たせたり国民をべたべたさせたりして問題をあいまいにするのも下策である。

Indonesia (Country Guide)
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Culture Shock! Malaysia: A Survival Guide to Customs and Etiquette
Culture Shock! Malaysia: A Survival Guide to Customs and Etiquette

人権擁護法制の必要性

民主党は以前から人権擁護法と外国人地方参政権を推進することを公言していたはずだが、政権獲得後はこれらにあまり熱心な様子を見せていない。

一部に狂気じみた反対者がいてインターネットを(少人数で)大動員して騒がれるのが面倒だということだろうか。

しかし、匿名のインターネットの表面に現れる「世論」が当てにならないということは、今回の選挙でも明らかになったところだろう。

私は民主党はこの二つの法律は十分な議論をして成立させるべきだと思う。

小泉政権時代を通じて、「自由」の名を冠したある種の絶対主義が風靡した。少数者や弱者を嗜虐的なまでに差別し蹂躙することが正義とされ、市場を支配する強者が善であるとされた。

経済学はすっかり自由尊重主義に毒されてしまい、それに反対する学者は冤罪を着せられたりマスコミに出られなくなったりした。

右翼のネット放送に出演するような自由尊重主義の経済学者がネットでもてはやされている。弱者を叩くことに快感を感じているとしか思えない学風である。

匿名掲示板は朝鮮人差別や部落差別の汚らしい発言にあふれている。そういう言葉で洗脳された頭のおかしな人々が、ネットにとどまらず路上にまで出てくるようになっている。憲法を破棄しろといいながら、自分に都合の良いときには言論の自由や集会結社の自由を主張するという錯乱ぶりである。

アクセスの多い人気ブログの多くは、「差別用語の連発」で人気を博したものばかりであり、熱心にコメントしている読者の大部分は排外主義右翼や自由尊重主義右翼である。

このような現実は、政権交代を機会に根本から正す必要があると思う。

これらの法案には共通する事柄は「人権」というものについての認識である。

基本的人権とは何かということについて、正確な認識を持つ必要がある。すなわち、人権の「普遍性」ということの意味を十分に理解しなければならない。

憲法が保障する基本的人権は、「国民の権利」ではない。そうではなくて、基本的人権は人が人であることによって当然有する権利であり、憲法はもともとあるものを宣言したのみである。

だから、こと人権に関しては日本人であるか外国人であるかは基本的に問題にはならない。したがって、人権擁護委員に外国人がなれるという法案を危険だと叫ぶネトウヨがいるようだが、そのような人権観こそ危険である。

地方参政権も同じことである。地域住民である以上、人権としての自己統治の権利を持つ。すなわち、地方参政権は当然の権利である。国政に関しては現憲法に歴史的限界があるということになろう。

人権擁護法を成立させ、インターネット上に政治的文化的少数者・政治的経済的弱者に対する差別を扇動する種類の書き込みをする者を刑事的に処分できるようにすることが必要だと痛感する。

社会的な人権に対する侵害行為も無視してはならない。経済学者でありながら憲法25条の趣旨を正面から否定するような言論を展開する者にも、言論の責任すなわち「相当の覚悟」を要求出来るような法制であることが望ましい。

仮に憲法の改正を考えるならば、ドイツ並みの憲法忠誠を採用すべきである。すなわち、「国民の」憲法尊重擁護義務である。そして、「所有権は義務を伴うこと」、わが国が社会的な国家であることを宣言し、嗜虐的な自由尊重主義言論は国内では行えないようにするべきであると考える。

「ゲームの理論~囚人のジレンマ」

今日仕入れたばかりの知識だが、経済学ではこういうことを大真面目にやっているらしい。

囚人のジレンマ

問題 [編集]

共同で犯罪を行った(と思われる)2人が捕まった。警官はこの2人の囚人に自白させる為に、彼らの牢屋を順に訪れ、以下の条件を伝えた。

  • もし、おまえらが2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年だ。
  • だが、共犯者が黙秘していても、おまえだけが自白したらおまえだけは刑を1年に減刑してやろう。ただし、共犯者の方は懲役15年だ。
  • 逆に共犯者だけが自白し、おまえが黙秘したら共犯者は刑が1年になる。ただし、おまえの方は懲役15年だ。
  • ただし、おまえらが2人とも自白したら、2人とも懲役10年だ。

なお、2人は双方に同じ条件が提示されている事を知っているものとする。また、彼らは2人は別室に隔離されていて、2人の間で強制力のある合意を形成できないとする。

このとき、囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、というのが問題である。

2人の囚人の名前をA、Bとして表にまとめると、以下のようになる。表内の左側が囚人Aの懲役、右側が囚人Bの懲役を表す。たとえば右上の欄は、Aが懲役15年、Bが1年である事を意味する。

囚人B 協調 囚人B 裏切り
囚人A 協調 (2年、2年) (15年、1年)
囚人A 裏切り (1年、15年) (10年、10年)

囚人2人にとって、互いに裏切りあって10年の刑を受けるよりは互いに協調しあって2年の刑を受ける方が得である。しかし囚人達が自分の利益のみを追求している限り、互いに裏切りあうという結末を迎える。

なぜなら、自分が協調する場合、相手が裏切れば15年、協調しても2年。自分が裏切る場合には、相手が裏切れば10年、協調すれば1年。

相手が裏切る場合を比較しても、協調する場合を比較しても、自分が裏切る場合のほうが刑期が短くなる。

だから、この条件では、両者が自分の利益のみを追求して合理的に行動する限り互いに裏切りあうことになるのだという。

どういう数字が当てはめられるかによっても結果は変わってくるのだろうが、その数字まで計算で出ているということ。

ただ、これは「両者が」「それぞれに」自分の利益を追求して行動するという非現実的な仮定に基づいていると思う。現実の社会でこういうことがあるだろうか。

自分の行動を反省する人間なら自分の動機も理解するはずであり、このように行動するのが合理的だから自分はこう行動するのだと理解するだろう。相手に関する知識がまったくないと仮定すると、相手も自分と同程度に合理的に行動するだろうと考えるのが合理的だろう。

そうすると、自分が裏切るのが合理的だと考えるなら、相手も「裏切るのが合理的だと考える」だろうと考えるのが合理的であり、自分としてはますます裏切ること以外の選択はなくなる。

裏切る以外の選択がないのだから、もうこれは「ジレンマ」とはいえなくなるだろう。(ただ、ここでは「ジレンマ」という言葉にそれほど意味はないのかもしれない)。

このジレンマの考え方は、経済学では、競合する二者の協調値上げの駆け引きの理解に応用されうるという。

値上げか値下げかの二者択一で、協調して値上げをすれば両者少しずつの得。片方が裏切って値下げすれば、裏切ったほうの大勝で値上げしたほうは大負け。両者とも裏切って値下げした場合には両者とも損。この場合には、大負けだけはしない裏切り値下げを選ぶのが合理的だということになる。商人は互いに合理的に行動すると期待できるので、ますます裏切り以外の選択はなくなるように見える。

本当だろうか。ここで、損よりも大負けを恐れるのは、それによって「市場が奪われてしまう」といういわば「歴史的な」理由による。市場の内在的なシステムがいくら合理的だとしても、市場の「限界」は歴史的であり合理的ではない。市場のシステム自体からは「市場が奪われる」ということは出てこないはずだろう。独占は市場が機能しなくなる状態と理解されるはずである。「市場が奪われる」という要素を抜きに考えると、損をしながらたくさん売った人間は損を増やしただけであり、値上げが合理的だということになると思う。

「株式日記と経済展望」に集うネトウヨの罵言

要するに何でも良いようですな。
「差別をしたい」、これがネトウヨのすべて。
「シナチョン叩き」、「シナチョン認定」の次は、「棄民」だと。

Unknown (Unknown)
2009-10-18 22:32:58
Kuantan氏よ、いいかげんにしろ! てめーの罵声何か聞きたきゃないわ!! とっとと、マレーシアにすっこんでろ! 日本のことに口を出すんじゃない、この棄民が!

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/9e0dabb3cd739bc65a2a66c45f8467e8
 
毎日2万のユニークアクセスを集めている上掲ブログ「株式日記と経済展望」が、こういう連中に根強く支持される【体質】をもったブログであるということはやはり要注意だと思う。

植草一秀ブログに、この「株式日記・・・」やネットゲリラのリンクが貼ってあるのはいささか疑問。(ネットゲリラは週一でエロ小説を投稿しているブログ)。

こういう発言を見ていると、やはり日本における人権教育の欠如を痛感する。

私が「棄民」と呼ばれたからといってそれ自体を「差別」だとはいえないが、土壌にあるものは悪質な「差別愛好性向」「人権侵害趣味」「排外体質」とでも言うべきものものだろう。

日本になんらかの<人権擁護法制>が必要なことは確かだと思う。千葉法務大臣にはがんばってもらいたい。少なくとも、日本における人権教育の欠如やネット言論の異常性の問題を世に問うことは必要だ。